起業最初に学ぶべき『最小リスク起業法』

突然ですが質問です。

あなたは何かリスクがあることをやろうとした時、始めに何をやりますでしょうか?

はい!そうですよね、まず始めにやるべきことはどういったリスクがあるかを学び、リスクを防ぐ、または最小限にする為のルールや取るための行動を学ぶかと思います。

例えば、車の運転もそうですよね。

まずは道路にどんなリスクがあるのか?交通ルールであったり、信号や標識の見方であったり、こういう所は危ないからスピードを落とした方がいいとか、まずはリスクを回避する為の学びを行うと思います。

水泳であったり、スキューバーダイビングであったり、ジャングルにサバイバルに行くのにもそうですよね。まずはリスクを含むことを行う際には、リスクを回避する為の学びを行うかと思います。

では、起業はどうでしょうか?

はい、ご承知のとおり起業にもリスクはつきものです。

ただし、残念なことに、こういった起業のリスクについては学校では教えてくれません。

なので今日はその起業のリスクについてお話していきたいと思います。

もちろん、様々なリスクがありますので、今日はその一部、私が起業して10年間で失敗しながら学んできたこと

どういったリスクがあり、そのリスクをどう回避するのか?または最小限にする方法をお伝え出来ればと思います。

在庫に対する考え方(在庫を抑えるコツ)

幸いなことに私の周りには起業経験者の方はとても多いです。

成功している人、成功された人も多く見てきましたが、その反面失敗して事業をたたんだという人も何人か見てきましたし色んな話も聞いてきました。

失敗の原因は人様々ですが、中でも負担になるのがこの在庫や固定費の部分が大きいですね。なのでまずはここを抑える努力が必要かと思いますので、ここから見ていきましょう。

まずは在庫に対する考え方です。

これが整っていないと在庫がドンドン膨らんでしまい、いつの間にか事務所は在庫まみれになってしまい、身動きが取れなくなってしまいますのでここをしっかりと固めて行きましょう。

頑張って作り上げた思い入れのある商品ほど「これは売れる!」そう思ってドカーンと在庫を仕入れてしまい、結局売れ残ってしまう。。はい、、私はそんな経験沢山してきました。。(反省)

思い入れがある商品ほど、これは売れる!絶対に売ってやる!ってなっちゃいますよね。。ただ、これが落とし穴です。どんなに自信があっても、答えを決めるのは市場です。商品が売れるには実際に市場に出してみなければ分からないということを強く心に留めておく必要があります。

これは売れる!あとは運に任せるのでは思考停止状態です。

必ず、反対の局面、売れなかったら?を想定しておきましょう。

在庫を抑えるコツ

在庫を抑えるコツを二つお伝えしておきます。(すでに販売業をされている方であれば当然の基本的な事ですがご了承ください。)

(1)予約販売を取り入れる

新商品の販売開始前に、予約販売を取り入れてみてください。予約販売を取り入れることにより以下のメリットがあります。

・予約により販売されたものは残り在庫にはならない

・事前にどれだけの反応があるかを実験することができる

・予約により個人情報(メールアドレスなど)収集することで次回の商品発売時に案内をお送りするなどのアプローチができる。(その際はDMを送って良いかの承諾チェックの必要あり)

(2)完売後注文制を取り入れる

完売後注文制を取り入れることにより以下のメリットがあります。

・在庫を抑えて過剰在庫になるリスクを防ぐ

・売り切れたら顧客を逃してしまうという在庫を多く発注してしまう心理を抑制する効果

・注文により個人情報(メールアドレスなど)収集することで次回の商品発売時に案内をお送りするなどのアプローチができる。(その際はDMを送って良いかの承諾チェックの必要あり)

固定費(人件費)を抑える

経営にとって負担となるのが固定費、その中でも特に人件費は慎重に決める必要があります。特に正社員を雇うとなるとかなりの覚悟が必要です。

毎月の給料は勿論、雇用保険や、働きやすさ、社内の人間関係、にいたるまで経営者の抱える悩みの多くは売上げか社員に関することです。知り合いの会社の社長は社員を雇う際に、その人の人生全てを面倒をみるくらいの覚悟で採ってます。とおっしゃってましたが、ほんとそれだけ覚悟のいるものです。

勿論、事業内容や、人を動かすことがうまい経営者であれば、雇えば雇うほど会社が成長していくという考えもあるでしょう。しかし、やはりそこはリスクとして認識しておくべきところかと思いますので慎重になる必要がありますね。

今は外注が非常に充実していますので、まずは外注で様子をみて、確実に波にのるようだったら検討する。 そして雇う時には相当の覚悟をもって慎重にという心構えが必要ですね。

起業したての人がやりがちな間違い

これは職業柄、そういう人を沢山見てきたので、共有させていただきたいのですが、

例えば、余裕があれば大丈夫ですが、余裕がない人にかぎって、ロゴに大金をかけたり、名刺の紙を高い上質なものにしたり、WEBサイトを無駄におしゃれにしたり。

勿論気持ちはわかります、せっかく起業するわけですから、かっこよかったり、かわいかったり、おしゃれにしたいですよね。

ただ、それが売上げに直結すると思ってしまってるのが大きな間違いでもあります。

実はこれは自己満足でしかないのです。

勿論自己満足も大事ですよ、テンションあげたいですからね!

しかしです。余裕があればいいですが、余裕がない人に限ってそういった外見に目を向けてしまいがちです。

デザインが威力を発揮するのは、第一前提として魅力的な中身があってそしてそれがデザインに反映された時、初めて威力を発揮します。

要するに、強固な根っこが必要なんですね。

その証拠にデザインが悪かろうが売れるものは売れます。

チラシなんて逆に汚いチラシの方が売れたりします笑

外見なんてまずは最低限でいいんです。(デザイナーの言うことではないかもしれませんが笑)

まずは、利益を出すこと!マーケティングです。ここに全力投資していきましょう。

そういった外見の部分は売上げを上げて、利益が出て、税理士さんから「もう少し経費使ってください。」と言われてからで充分なのです。

3本の柱を立てる重要性

事業を長く続けていると、どんなことがあるかわかりません。

値段やサービス、付き合い、色んな事情で突然契約を切られることもあるでしょう。 ましてやこのご時世ですからね、様々なリスクを考えておく必要があると思います。

そんな、もしもの時に備えて、事業の柱を備えておくことはとても重要です。もしも1本の柱が倒れても、その他の柱で支えられるように最低3本以上の柱を作っておくことを意識しておきましょう。

「1つのクライアントで集中した方が、関係性も強固になるし、いいんじゃないか?」という声もあるでしょうが、はっきりいいます。ビジネスの世界はそんなにあまくないです。

正社員ではないですからね、特別な契約が無い限りはいつ切られてもおかしくないことを想定しておいてください。

具体的には一つのクライアントからの収入は全体の収入の30%以下に留めること、30%以上のボリュームになってくると他の柱を養うことが難しくなってきますからね。

30%以上超えたら嬉しいですけどね、30%越えたらヤバイと思っておいた方がいいです。

そして30%以下に抑える代わりにその他の柱に力と時間を注ぐことを行っていきましょう。

自分のレベルによっても付き合うクライアントも変わってきます。

「一つのクライアントとの付き合いは約3年から5年。付き合いが永久に続くということはまずない。」

そう心に留めておいてください。

多くの経営者は勘で成功して勘で倒産する

これはある方の言葉なのですが、とても胸に残っている言葉でもあります。

長く経験すればするほど、経営者としても勘というのも養われてくるわけですが、実はそこにもリスクがあったりします。

「間違った成功体験」これって結構怖いんですよね。

多くの失敗してしまう人は、過去の成功体験を確信してしまい、もし失敗しても「いや!そんなはずはない!前はうまくいったんだ!」と妄信してしまい、アクセルを踏んで失敗してしまう。というケースが多々あります。

海の波が常に変化するように、市場というのも日々変化します。過去成功したことが必ず次も成功するとは限らないんですね。過去の成功体験の裏側には、様々な要素が連なって出来ています。

それはその時の状況、たまたま競合がいなかったとか、曜日が良かったとか、天気が良かったとか、成功要因は様々です。昔成功したから、とういのは固定観念であり、これもまた、それ以外の考えをもたない思考停止状態です。

なので、経営者は常に多角的な視点をもつこと、

様々な可能性を想定しておくことが重要です。

~後書きエピソード~

「起業にはリスクがある。」

それはもちろんです。

でもリスクがあるからといってチャレンジしないのはもったいな過ぎると私は思っています。

冒頭、車にも例えましたが、そういったリスクを回避するために交通ルールや危険な運転を避ける方法を学びます。そうすることで快適なドライブが出来て目的地までいけるわけですね。

リスクがあるのであれば、事前にそのリスクを回避する方法を学べばいいのです。

ただし、今日ここで述べたことは、様々なケースの中のほんの一部でしかありません。起業のリスクはあなたの事業や状況によって変わってくるかと思います。

なので、大事なのは

  • まずは、リスクについて調べること
  • それを回避する想定をしておくこと
  • 小さな実験をして小さな失敗から学ぶこと

机上で学ぶだけでは完璧ではありません。車の運転もそうですよね、実際に公道を走ってみて、いろんな小さな失敗を繰り返しながら学んでいきます。

大事なのはリスクを最小限にして、致命的な失敗を避け、小さな失敗を積み重ねていくこと。それが大事かと思います。

リスクを抑えれば後に残るのはチャンスです。

ぜひ快適な起業ライフをすごす為にも、心の片隅に置いておいていただければ幸いです。

それでは、また次回

~have a グッドワークス👍~

平ちゃん

平ちゃん

グラフィックデザイナー/デザイン会社経営 ビジネス、起業、マーケティング、デザインのこと書いてきます。

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コメント

    • 猪岡優
    • 2021.11.01

    平山さん、ありがとうございます。
    リスクをしっかりと調べて学ぶ事、リスクを抑えれば後に残るのはチャンス。実体験からくる言葉だからこそ説得力がありますね。

    名刺、ロゴ等にお金をかけてしまう。こう言った見栄や自己満足になりがちな事も『見栄ははりたいよなぁ』と読みながら感じました。でもその気持ちをグッと抑えて、中身がしっかりしてこそ、威力が発揮される!!この事を自分の中に叩き込みたいですね。

    3本以上の柱を作るべき。コチラもついつい一極集中のようにならないようにするべきなのだな。と強く感じました。

    思考停止状態にならないようにリスクをしっかりとしらべ勉強していきたいです。

    • 猪岡さん、いつもありがとうございます😄
      コメントを拝見する度、いつもご自身の中に落とし込みをされていて素晴らしいなと思っております。
      私も含めなのですが、こういった学びってあくまでもその人の経験によるものなので、その人にぴったり当てはまるとは限らないんですよね
      大事なのは吸収し自分のものに変えていく応用力が大事で、そういう人が成長すると思ってます。
      ぜひその調子で学びを自分のものにしていってください😄✨

平ちゃん

平ちゃん

グラフィックデザイナー/デザイン会社経営してます。 個人事業5年→法人化5期目。自分の経験や学んできたことを通して、起業やビジネスの楽しさをお伝え出来たらと思います。

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