事業の成長曲線を知る(マーケティング講座)

こんにちは、平山です。今日はマーケティングの中でも基本中の基本の部分になります。「事業の成長曲線」についてふれていきたいと思います。

昔、ある社長さんにインタビューをさせていただいたことがありました。その方はWEBのリスティング広告代行会社を経営されている方で、WEB業界では有名な方なのですが、その方にぶしつけながらもこう聞いてしまったことがあったんですね

「成功の秘訣はなんですか?」

ああ、、今思っても、なんともぶしつけな質問でお恥ずかしい限りなのですが、その社長様は快くこうお答えいただけました。

「成長している事業を選んでいるだけだよ」

そうなんです、成長している事業を選ぶこと、すなわち事業においてその成長の波がもたらす影響はとてつもなく大きいものになります。

その方の例でいうと、リスティング広告というのは例えばグーグルで検索した時に検索結果の前に広告が一番上に出てきますよね。あれがリスティング広告です。一般の人でも出来るのですが、いろいろ難しかったりしますし、最適化を行う上でもその会社が代行してあげるというものなんですね。

検索して入ってくる→すなわちそのワードに興味があって入ってくる

ということですから広告の費用対効果が非常に高く一気に急成長した分野でもあります。今のグーグルさんを見て頂ければわかりますよね。

この社長さんはこの波に、見事に乗られたということです。

事業を始めるうえでも、既に始められている方でも、この波は無視出来ないものとなりますね。知っておくだけでも全然違うと思いますので、ぜひ今日はご自身の事業を当てはめてお考えいただければと思います。

まずは全体の構造を把握しておきましょう。

まずはこちらの図をご覧ください。

こちらが事業における成長曲線ですね。もちろん事業においてその長さは短かったり、長かったり様々ではありますがすべての事業がこの成長曲線にそって動いていきます。

事業にかぎらずこの世にあるものほとんどがこれに当てはまるのではないでしょうか?例えば人間もそうですよね、生まれて、成長して、成熟して、そして、、、老いていきます。。

私、もうすぐ43才なのですが。。いやー老化が目に見えてきまして、、最近近くのものが見えにくいんですよね、、、これって老眼なのでしょうか。。。?

私の老化はどうでもいいとして、、

こういう形でこの世に生きとし生ける者全てがこの曲線をたどっていきます。事業も生き物ですからね、この曲線は絶対に無視出来ないわけです。では全体を把握いただいたところで次はそれぞれを個別にみていきましょう。

❶導入期(事業が生まれる時期認知がないので苦労する)

まずは「導入期」ですね。赤ちゃんで言うと生まれたての期間になります。

事業で言えば、周りに競合もおらず、これはぶっちぎりでトップだー!と思いがちですが、実は参入するにはちょと大変な時期でもあります。

まず、「認知がされていない」ということ。

ビジネスにおいて「認知」というのはかなり重要なポイントなので覚えておいてほしいのですが、人々が何かを買うときに、「これはこういうものだ」とイメージが出来なければお金を払って購入しようという気持ちにはなりません。

たとえば原始人の時代にiPhoneを売ろうとしても、それがいったいどういうものなのか、説明するのに大変苦労しますよね、例がちょっと極端ですが。。そういうことなんです。

新しければ新しいもの程、それを認知させるまでには相当の時間とお金がかかりますので、もしも参入するのであればその辺の覚悟が必要になる。

ということを頭に置いておいていただければと思います。

❷成長期(認知が広がり多くの参入者が入ってくる)

そして、成長期ですね。認知が広まり、人々がこれはこういう物だという理解が出来て、市場が盛り上がり始める時期であります。

人間が子供から大人になるまでの成長期と同じですね。

様々な参入者が入ってきて業界全体が潤ってきます。なので、参入するにはベストな時期とも言われていますね。冒頭でお話したリスティング会社さんのように業界の成長にあわせて波にのっていける時期ですね。

見極めのポイントとしては、市場が盛り上がってくるので参入企業が増えてくること、あとは潤ってきた企業はテレビCMを出しますよね。よく見る広告やニュースに変化がないか見ておくと勉強になると思います。

❸成熟期(売上げが低迷しはじめ価格競争に入る)

そして、成熟期ですね。成長期のウハウハ期から段々と変化が現れ始める時期で気をつける時期でもありますね。

よく聞く失敗がここですね。

何をやってもうまくいく成長期の成功体験を忘れられずに、何の工夫もしないままアクセルを踏み続けて谷底に落ちてしまう。。という話はよく聞きますよね。

人間って、過去の成功体験があるとそこに頼ってしまいがちですから、気持ちは分かるんですけどね。そうならない為にもぜひこの成長曲線を頭に入れておきましょう。

まず、変化としては、市場が成熟してくると売上げが下がり始めます。

と同時に各社が価格を下げて顧客を呼び戻そうとしますので価格競争に入るんですね。そうなってくると成熟期となり平行線か衰退期へ向かいはじめます。

なので、まずはここでやるべきことは、一度ブレーキを踏んで冷静になることが重要です。

そして、これまでの成功体験は一度横に置いておいて、新しい成長カーブを描き始める準備をしていかなければならない時期でもありますね。

まったく新しいもの、というよりは、少しポイントを変えたものだといいですよね。

例えば「ラーメン」という成長曲線であれば、新たに「つけ麺」という成長曲線を描き始めるというようにですね。

この時気をつけなければならないのは、ターゲットとなる対象客自体を変えてしまうと失敗してしまうという例も多いので、その辺は慎重になる必要があるかと思います。

❹衰退期(撤退企業が相次ぐ)

はい、そして、衰退期ですね。あの頃は若かった、、という思い出と共に、締めくくりへと向かっていきます。私達人間も悲しいですが、そこへと向かって生きています。不老不死の薬や生まれ変わる薬が出来たら、、なんといいことだろう。。

残念ながら今のところそんなのは存在しません。。

しかし、事業は違います。

先ほどふれたように、ここからまた新たに成長曲線を描いていくことが出来るのですから。

知恵とアイディアと実践力さえあれば永久不滅なんですね。

まとめ

という訳で今回は事業の成長曲線について見てきました。

このように事業というのはこういった成長曲線の波を繰り返して変化し続けています。

波によっては何百年と続く長い波もありますし、1週間とかの波もあるでしょう。

また業界の全体の波の中には、細かくみていくと小さな波がいくつも重なって出来ていたりもします。

いかがでしょうか?この流れ、この波、があるというのを頭においておくだけで大分思考が固まりませんかね?

もしもこれから事業を始めるのであれば、その事業は業界の成長曲線のどの位置にいるのか?そう頭に置いておくだけで心構えも戦略も変わってくるかと思います。

また、既に事業を営んでいる方であれば、この先どのように変化していくのか、それに合わせてどのように事業の計画を立てていくのか?考えていくうえでは良い目印になるのではないでしょうか?

ぜひご自身の事業に当てはめて考えてみましょう。

平ちゃん

平ちゃん

グラフィックデザイナー/デザイン会社経営 ビジネス、起業、マーケティング、デザインのこと書いてきます。

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コメント

    • 猪岡優
    • 2021.12.18

    平山さん、YouTubeからのブログやはり最高ですね。
    更に理解が深まります!!
    成長期から成熟期?過去の栄光にとらわれて調子に乗りすぎず、少しスパイスを加えたり視点を変えてみて再度成長の波へ👍意識して行動していきたいものです。

    • 諸岡さん、いつもありがとうございます^^
      私もYouTubeで話して自分の中から出す作業を行って
      ブログで整理して書くことが出来ているので、おかげ様で良いルーティーンが出来ているかと思います^^

      波にのっていると、「頼むこのまま続いてくれー!」って願っちゃいがちですけどね、
      「これは必ず終わるものだ」と知っていることはすごく重要なことかと思います。
      そうやってこれまで様々な波が入れ替わってビジネスの歴史を築いてきたと考えると、すごく面白いですよね😄

平ちゃん

平ちゃん

グラフィックデザイナー/デザイン会社経営してます。 個人事業5年→法人化5期目。自分の経験や学んできたことを通して、起業やビジネスの楽しさをお伝え出来たらと思います。

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