こんにちは、平山です。今回はリクエストにお応えして「デザインの学び方」についてふれていきたいと思います。
ご自身の事業にデザインを取り入れたい方やデザインを学びたい方はぜひお役立てください。
私自身、デザイナーという職業で15年やらせていただいておりますが、どのように学んで来たかと言うと、まずは半年くらいスクールに通いました。そこでまずはイラストレーター、フォトショップというAdobeのソフトの使い方を学んだんですね。デザインする際にこのソフトが使えることが必須となりますので。
デザインについては、そのスクールでも少し学んだと言えるかもしれませんが、ほんのさわり程度かと思います。
あとは、ほぼ現場で学んできました。
実際に仕事を通して営業さんやお客さんからフィードバックを得ながら学んできた感じです。
特別、美大を出たり、デザインの専門学校に行ったわけでもありません。
なので、そういう方々からしたらなんちゃってデザイナーと言われても仕方がないかもしれません。自分では雑草デザイナーだと思ってます笑
ただ、一口にデザインといっても色んな種類があります。
グラフィックデザインでも芸術的要素を入れたいものなのか?
もしくはビジネスで売上げを上げるためにデザインを使いたいのか?
私の場合は後者かと思いますし、その為にはデザイン+マーケティングの要素が必要になります。
また、そんな雑草デザイナーだからこそ、実際にリアルに現場で学んできたことをお伝え出来るかと思います。
私はデザインは料理のようなものと思ってます、もちろんプロにしか出来ないものもありますが、料理のように誰もが出来るし楽しめるものです。時代は誰もがデザイン出来る時代に入りつつあります。
ぜひこれからお伝えする「デザインの学び方」をお持ち帰りいただき、ご自身のビジネスや夢にお役立てください。
デザイナーの目を得る
デザイナーになる際にまず何が必要か?色々ありますが、まずはこの「デザイナーの目」を得る事が必要です。
あなたの身の周りを見渡してみてください。実は私達の周りにはデザインにあふれているんですよね。目の前にあるパソコンやスマホ、机の上のマグカップや時計、そのほかにも人が作ってきたものには全てデザインが関わっています。そしてそこには意味が必ずあるんですね。
例えばマグカップを持つのに熱くないように取っ手が付いていたり、パソコンのキーボードも長年かけて使いやすいように進化してこの形になりました。昔はもっとボコボコしてましたが、今は打ちやすいですね〜
こうやって見てみると一つ一つのデザインには意味があって、その歴史があって、それを作った人の使う人を思いやる気持ちが見えてきます。
普段ユーザー目線で使っていると何も考えずにこれが当たり前と思っていることが、実はあなたの目の前にうつるもの全てにそれらの要素が詰め込まれたものなんですね。 そう考えると素晴らしくないですか?
ゲームをプレイする側より、作る側の視点に立つと言ったところでしょうか?
そのデザインを作った意味を作り手がどのような思いと意図をもってつくったのか作り手の視点で意識して見てみてください。
それを大量に見ること。出来るだけ多くのデザインに目を触れることです。
私もチラシやフライヤー、雑誌やら、集めまくりましたし、町を歩いては気になるポスターやら模様やら、時にはマンホールとかのデザインとかも笑、気になったものは全て写真にとってじっくり観察してきました。展覧会とかも行きまくりましたね。
沢山のデザインに触れるうちにある瞬間にデザイナーの目を手に入れたと感じる時が来ますので、ぜひ楽しんで行ってみてください。
おっと、言い忘れました。。
ただぼーっと見るだけでは、なかなか難しいかと思いますので
見る時のポイントを3つお伝えしておきますね。
下記、グラフィックデザインを見る祭のポイントです。
ポイント1:キーコンセプトは何なのか?
デザイナーにとって重要なのは、顧客のもとめる根っこの部分、奥の奥にあるキーコンセプトにズボーッと手を突っ込んで拾い上げることです。ぶっちゃけデザイン能力よりもこちらの方が重要かと思います。 なのでデザイナーは人の気持ちに寄り添い、人の気持ちに共感出来る人が向いているのかもしれませんね(そうとも限らない人もいますが笑)
見る時にこのデザインのキーコンセプトは何なのか?想像して見てみてください。
ポイント2:情報の整列、まとまり
かっこいいや、かわいい、これらがデザインと思われがちですが、もちろんこれらもデザインの一つの要素ではありますが、デザインにはもっと重要な役割があります。それは「人を動かす力」がデザインにはあるんですね。言い換えると「人を誘導する力」です。例えば究極に分かりやすい例で言えば「標識」です。
道路の標識は極限までシンプルに、車で走っていてパッとみても分かりやすいように作られてきました。これらの役割は人を分かりやすく混乱しないように誘導することですよね。
ビジネスにおけるデザインもそうです。情報を伝え、顧客に動いてもらう必要があります。それには情報をわかりやすく整列とまとまりを作って行かなければなりません。まとまりがなく、ぐちゃぐちゃな状態では顧客も混乱してしまうのは当然ですから。
デザインを見る際に、どのように情報を整理して、まとまりをつくり、顧客にスムーズに動いてもらうとしているのか?その辺りを意識して見てみてください。
ポイント3:強調、コントラスト
「デザインは引き算だ」とよく言われたりします。余計なものをそぎおとし、洗練された極力シンプルなデザインほど望ましいと言われています。先ほどの標識が良い例ですね。余計なものがあると車にのっていてパッと理解できないのです。
ビジネスデザインにおいてもまったく同じことが言えます。例えば店頭にチラシをおいていたとしましょう。顧客はその前を何度も通るわけですが、そのチラシを手に取るかの前にそのチラシに目をやるかどうかはその前を通る時のほんの一瞬です。ポストにチラシが入っていたとしても、それを読むか?もしくはゴミ箱に捨てるか?の判断はパッと見たせいぜい2秒くらいなものでしょう。
あるエピソードでアップルのCMを作っていた時、ジョブスがあれもこれも詰め込もうとした時に、あるディレクターが「ジョブスそれは違うんだ」と言って紙を5つに切ってまるめてジョブスに投げたそうです。するとジョブスはそれを一つもキャッチできませんでした。次にまるめた紙1個をなげると、ジョブスは見事キャッチ出来ました。ディレクターはジョブスに「ジョブス、こういうことなんだ」と言ったそうです。
要するに、一度に顧客が受け取れる情報には限りがあるということですね。
とはいえ、例えばチラシに入れる情報も絞り込むにも限度があります。
あんまりシンプルすぎて何も書いていないイメージポスターであれば、なんの情報も伝わりませんからね。
そこで必要になるのが、この強調、コントラストです。
ようするにメリハリをつけるということですね。
1つ目にふれたキーコンセプト、本当に顧客に伝えるべき要素は大きく!
それ以外の細かい情報はそれを際立たせるべく控えめに。
昔働いていた時に熟練の先輩デザイナーに教わったことですが。デザインはオーケストラのようなものだと。
シンバルがあって太鼓があって、クラリネットやラッパがあって、それぞれに強弱があって一つの曲を作り上げています。
素人でありがちなのは、あれもこれもどれも伝えたいとなってしまい。結果ぐちゃぐちゃで分かりにくいものになってしまいがちですが
そこを整理をして、強調とコントラストを意識することで、ぐっと見やすく分かりやすく、そしてプロっぽくなるものです。
ぜひこの辺を意識して、様々なものを見てみてください。
解説してみる
次にぜひオススメなのが、デザインを解説してみることです。
これはデザインスクールの時に行ったワークでもあるのですが。
その辺の駅に貼っているポスターをもってきて、それについてあたかも自分が作ったものかのように解説、プレゼンをするんですね。
なぜこれが重要かというと、解説をすることによってそのデザインを作り手側の視点から思考を巡らせることができます。最初にふれたように、このデザインにはどのような理由でどのような意図で作ったのか?そのために、配置や色、フォントをこのようにしたのか、理由を述べてみることで作り手の思考を深く巡らせていくトレーニングになるんですね。
デザインにおいて、デザインスキルももちろん重要なのですが、実はプレゼンは同じくらい重要です。
デザイナーになるとプレゼンの連続です。会議室とかでのプレゼンや打ち合わせでのプレゼンも勿論ありますが、メール一つ送るにもプレゼンなんですね。
「言葉で伝えなくても伝えるのがデザインだ。おれは語らねえよ」
というかっこいいキザなデザイナーさんもいらっしゃるかもしれませんが。
冒頭のデザイナーの目でお話したように、ほとんどの人はデザイナーの目をもっていません、普通の視点でしか見れませんし、想像ができないんです。
なので、せっかく拘りをもって考えぬいた意図をもって作ったものだとしても、それには気づかれずにスルーされるのが現実です。
価値は伝えなければ無になります。しかし、逆にそれを伝えらればその価値は倍増します。
ぜひその辺をしっかりと伝えられる解説力を身につけていきましょう。
手を動かしてひたすら作る&フィードバック
はい、けっこう長くなってしまってますが、、、最後の一個です!頑張っていきましょう。
最後はやっぱりこれですね。『手を動かして作る!作る!作りまくる!』明日のジョーのように打って打って打ちまくる!これに限ります。
私の場合、ソフトの使い方を覚えた後というのは、それはもう作りまくりました。ドラクエにはまったことってありますかね?ちょうどあんな感じですね。もう楽しくて楽しくてしょうが無かったんです。ご飯食べる時と寝るとき以外、ずーーーーーーーーーっとパソコンの前で作る作業を楽しんでました。
やりすぎて結膜炎になってしまいましいたね。。目がもう真っ赤っかでした。。
なので、それが仕事になった時、え、まじで、こんな楽しい遊びしててお金もらえるの・・最高すぎるでしょ!と思ったのを覚えています。
と言うわけでぜひ、手を動かして作ってほしいのですが。
これも何を作ればいいだろう?と迷われると思いますので
ポイントを少しお伝えしておきます。
まずは、何か気になったデザインをピックアップしてそっくりそのまま作り上げることを行ってみてください。
実は同じデザインでも作り方は何通りもあって人それぞれなんですよね。もっとも簡単なやり方であったり、効率的なやり方であったり、作りながら進めていくとその辺もわかってきますし、えー?これどうやって作るんだろう?そんな壁を乗り越える度にあなたの制作の幅が広がっていきます。
大体のものが作れるようになったら、次のステップです。
次は誰かのものを作ってあげることをぜひ行ってみてください。
お金を頂ければもちろん一番良いのですが、最初はそうもいかないと思いますので無料で作ってあげるということになるかと思いますが、人に依頼されたものを作るという経験をぜひ行っていきましょう。
今だと年賀状のデザインとかですかね?ビジネスを始めたばかりの方だと名刺をどうするか?とか困っている方も多いかと思います。
そういった方のものをぜひ作ってみてください。まずはヒアリングですね。相手がどのようなものを臨んでいるのか細かく聞いていき、ラフを作って確認とヒアリングを繰り返して、完成物へ作り上げる工程を学びましょう。
これは本当に良い学びになると思いますよ。
そして、最後出来上がった時、きっと以来された方はあなたに「ありがとう」と感謝の言葉を述べられるはずです。
この「ありがとう」はおそらくあなたの人生の中でもかなり特別なもので、これからデザインを自分のものにしていくべく学びの為の大きなモチベーションとなります。
ぜひその体験を一刻も早く味わってくださいね。
書籍の紹介
今日はデザインの学び方についてふれてきました。とても重要な点はお伝えしましたが、細かい点までお伝えしきれておりませんので、ぜひそういった部分についてはこちらの書籍がおすすめですのでチェックしてみてください。
この本は私がデザインの勉強をしていた時、スクールの先生にお薦めの本ないですか?と聞いて教えてくれた本です。写真も解説もわかりやすく、基本的な要点をとらえていてとても良い本ですね。私が読んだのは2006年のものですが、新版が出ているみたいですね。ご興味があればぜひご一読ください。
こちらも有名ですね↓
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平山さん、本日もYouTubeからのブログです。
やはり、YouTubeからのブログは理解が深まりますし、YouTubeとは違う点に気付かされますね😊
標識の例などとても分かりやすかったです。
平山さんも知識や技術を学ぶために自己投資を繰り返しながら、時間をかけて作り上げたのですね。
ソレを楽しんでいた。素晴らしいです。
いつも、見習うことが沢山あります。本当にありがとうございます👍
デザインの事を考えるキッカケになりました。
デザインルールズ古い方ポチってみましたよ〜😆
諸岡さん、いつもありがとうございます😄
YouTubeもありがとうございます^^
私としてはじっくり考えられるのでブログでの文章の方がうまくお伝え出来ているかな〜とは思っているのですが、
やっぱりYouTubeで話しているうちに出てきたワードとかもあるので
どちらにせよ良い相乗効果になっているかな〜なんて思ったりしてます。いつも見ていただいているのでおかげ様で継続出来ていますm_ _m ありがとうございます😄✨
おお〜!デザインルールズポチられたのですね!
デザインの基本は詰まっていますのでとても勉強になりますよん♪😄